① 断面流速法
水文観測総合アプリ
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① 断面流速法
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① 断面流速法
断面流速法とは、流路の断面積を計測し、これを幾つかに分割して、分割断面毎の流速を観測して「断面積」×「流速」=「流量」を求める方法です。現地の計測作業では、巻き尺を両岸に張り渡し、断面積を求めるために水深を計測します。本アプリでは、河川幅に合わせ任意の分割幅を設定すると、水位を測定する位置(巻き尺の読み値)が表示されます。観測者は、指定された位置の水深を計測し、アプリに水深を入力するだけで、流路の断面積が自動計算されます。また、流速を計測する位置も表示されますので、指定された水深で流量を計測し、アプリに流速を入力するだけで、自動で流量が計算されます。通常、一箇所の観測地点で、この作業を3回実施し3回の平均流量が、その地点の流量値となります。この一連の作業では、アプリを使用した場合と使用しない場合で約30%の作業時間の軽減が図れます。
② 容器法
容器法は、主に小河川、沢、湧水の流量観測に使われる手法です。流水が集まる場所を選んで、バケツなどの計量器で単位時間当たりの水量を測る方法です。この観測では、流量の計測と時間の計測を同時に行う作業があります。容器に水が貯まる時間を計測するこの作業では、いかに正確に時間を計測するかがポイントの一つになります。
本アプリは、流量と時間の計測を一人で行うことができるように、小型の遠隔スイッチで時間を計る機能、計測した時間がアプリに記録される機能を組み込みました。あらかじめ容器の容積を入力しておくと、時間計測と同時に流量が自動で計算されます。
通常、一箇所の観測地点で、この作業を3回実施し3回の平均流量が、その地点の流量値となります。この一連の作業では、アプリを使用した場合は1名で作業でき、使用しない場合の2名と比較して観測要員の削減が図れます。
③ 塩分希釈法
塩分希釈法とは、観測地点の上流から高濃度の食塩水を投入し、観測ポイントに設置した電気伝導度計で電気伝導度の経時変化を計測し、電気伝導度の低減率から流量を算定する方法です(河川砂防基準に準拠)。本アプリは、データ送信機能を有した電気伝導度計(HORIBA社製LAQUA WQ-300)を使用することで、アプリ内に電気伝導度の値が自動で取り込まれ、流量が自動で計算されます。通常、一箇所の観測地点でこの作業を3回実施し、3回の平均流量がその地点の流量値となります。この一連の作業では、アプリを使用した場合と使用しない場合で約30%の作業時間の軽減が図れます。
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