このアプリはVTS(Visual Thinking Strategy)を実践するためのアプリです。各人の「美意識」を鍛えるために使用できます。これからの時代に本当に必要な教育として期待されます。
VTS
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このアプリはVTS(Visual Thinking Strategy)を実践するためのアプリです。各人の「美意識」を鍛えるために使用できます。これからの時代に本当に必要な教育として期待されます。
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このアプリはVTS(Visual Thinking Strategy)を実践するためのアプリです。各人の「美意識」を鍛えるために使用できます。これからの時代に本当に必要な教育として期待されます。
VTSとはVisual Thinking Strategyの略で、アート鑑賞を通して、「観察力」「批判的思考力」「コミュニケーション力」を育成する教育カリキュラムのことです。1980年代にMoMA(ニューヨーク近代美術館)の教育部部長のフィリップ・ヤノウィン氏と認知心理学者のアビゲイル・ハウゼン氏が考案しました。
ところで、最近、インターネットの発達、また人工知能の出現によって、「正解を出す作業」が汎用化し、陳腐化してきてる、と感じたことはありませんか。ここでいう正解を出す作業とは、例えば、学校で習う数学や物理で正しい答えを出すというものから、ある売り上げの数字から年間の企業の売り上げを予測、そして株価の推移の予測を立てることなどの、高度な作業など、幅広く今後含まれるようになるでしょう。誰もが、インターネットで調べて勉強すれば、Excel、そして、機械学習を活用できる時代がやってきたのです。
これはつまり、私たちは、とうとう、正しい答えだけで満足するような「退屈な世界」から脱却し、そして、答えのない個性で生きていかなければならない、勝負しなければならない世界へと移り変わったことを意味します。現在、子供達の将来の夢として毎年順位を伸ばしている、「好きなことで生きていく」YouTuberは、そうした世界の具現なのかもしれません。VALUやクラウドファンディングや、ICOなどのそうした活動を支持する基盤もできてきました。これまでの世界では不可能だったことが技術の進歩により可能になり、新しい仕事が生まれてきているのです。
しかし一方で、「自分の価値観で生きていく」というのは、そんなに簡単なものなのでしょうか。決してそうは思いません。「好きなことで生きていく」ためには、その活動が世間から評価される必要があります。「生きていく」ためには、自分本位のみではいけません。他者から評価、感謝されて、初めてその価値が認められるのです。しかし、ここで一つの矛盾が生じるように感じます。世間から評価されるものというのは、先ほどあげた「正解」というものに収束してしまうのではないかという疑問です。「正解」というものは、広い賛同を得られる代表例で、その意味で、「好きなこと」という個性の性格は、その対極に位置するものに思われるのです。
この疑問に、iPhoneやMacなどを生み出した米国企業、appleを例に出して、この矛盾を解きほぐしたいと思います。
当初、パソコン業界は、記憶容量や計算能力はどうか、といった「機能」が商品を選択する際に重要なポイントでした。しかし、技術の発展により、やがてこういった機能での差異がそれほど大きくなくっていきました。これはどのパソコンを使うかにおいて、「このOSにはこういった機能があって、しかも計算スピードが〇〇で、、、」など、多くの人があまり考えていないことからも明らかです。
すると、今度はデザインやブランドといった感性に訴える要素が、選択の大きな基準になっていきます。
こうしたデザインや質感といった側面で一定レベル以上の情緒的便益を提供できなかった企業は淘汰されることになります。
すると次は「自己実現的便益」のフェーズがやってきます。この時期に至ると、ひどいデザインの企業は淘汰されているので、どのブランドを買っても「それはやばい」ということにはなりません。むしろ、そのブランドを選ぶことで、「ああ、あなたはそういう人なのね」というメッセージが伝わるようなブランドを購入するようになります。
appleはこのメッセージを訴えかける能力、つまり「美意識」が非常に優れてい流のです。
(山口周, 2017, 『世界のエリートはなぜ「美意識」を鍛えるのか?』より参照)
このように、個性的な作品を世界はますます評価するようになり、また、世界のトップエリートたちは、自らの「美意識」を高めるために日々、研鑽を積むようになりました。
VTSとは、そんな「美意識」を鍛えるための、学習方法です。
ところで、通常、美術館などに行くと、作品の隣には「作者名」「作品名」そして「解説」が書かれていることが多いと思います。そうした解説は、確かに、知的好奇心を満たし、満足感を持って美術館を楽しめる一要因にはなっているでしょう。しかし、その一方で、解説を読んで満足し、作品自体をじっくりと眺める体験を十分にできていないかもしれないと思った経験もありませんか。
VTSは、作品の知識を得るということを目標にしていません。あくまでもその場で、その作品を見て感じたことを共有し、ほかの人からの意見を聞いて、自分の価値観、美意識を鍛えていくことを目標としています。正解も不正解もない世界ですが、成長は必ず存在します。
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